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明治時代の音楽教育、課題は「音痴」の克服?-京都で講演会

『小学校用おんがく一(修正版)』 (中京出版,1953年文部省検定)

『小学校用おんがく一(修正版)』 (中京出版,1953年文部省検定)

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 京都市学校歴史博物館(京都市下京区御幸町通仏光寺下る橘町、TEL 075-344-1305)で6月1日、講演会「京都の懐かしい音楽教科書」が開催される。

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 現在同館で開催中の「挿絵と表紙絵からみる教科書の世界」に合わせて行われる同イベント。明治時代、西洋化に伴って教育にも「唱歌」が教育に取り込まれた。京都ではいくつかの幸運が重なり、全国的に見ても早くから唱歌の教育が行われるようになったという。

 講演では、唱歌を根付かせた過程や京都の音楽教育の広まりについて紹介。イベントでは1910(明治43)年の足踏みオルガンの伴奏で、声楽家が明治時代の教科書に掲載された唱歌や、およそ100年前の京都オリジナル教科書「京都歴史唱歌」掲載曲も披露する。

 「唱歌の文化が無かった日本人は、言ってみればみんな『音痴』。五線譜や音階も読める人がいなかった。それを根付かせるために採られた過程が面白いので紹介したい。演奏もユニークなので幅広い方に聞きに来てもらえたら」と同館学芸員の和崎光太郎さん。

 開催時間は14時~15時(開場は13時30分)。入場無料(入館料別)。定員60人。

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