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京都「劇団ZTON」新作「月に叢雲、花に風」公演-滅亡の未来を知った清盛描く

「劇団ZTON」新作「月に叢雲、花に風」

「劇団ZTON」新作「月に叢雲、花に風」

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 京都を拠点に活動する「劇団ZTON」(ゼットン)の新作「月に叢雲(むらくも)、花に風」の公演が8月18日・19日、京都府立文化芸術会館(上京区河原町通広小路下る東桜町)で行われる。

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 2006年に河瀬仁誌さんをを中心に立ち上げられた同劇団。「和」を主軸として、殺陣(たて)やダンスを取り入れた表現を取り入れたエンターテイメント性の高い舞台を創る。

 平清盛が朝廷の命により、瀬戸内海の海賊から強奪した「箱」の奪還をするところから物語が始まる。清盛が箱に触れると中から「言人(ときひと)」と名乗る少年が現れ、平家は源氏によって滅亡する「未来」を語り始める。未来を伝える箱の存在により史実とフィクションが入り交じった世界を構成。未来が示されることで、平治の乱が子孫の命運を懸けた戦いになるという時間的なスケールの大きさを演出したという。

 「登場人物たちは現在の絆と未来の結果を理解した時、何を選択するのか。例えば、反発するのか、変えていくのか、あるいは受け入れるのか、それぞれの覚悟を迫られることになる。そうした部分を見せていきたい」と同劇団「二番隊」の焼酎ステラさん。「舞台版『戦国BASARA』出演の音野暁さんが客演する殺陣もパワフル。今回は初めから激しい殺陣のシーンが多いので注目してもらえたら」とも。

 これまでホームとして利用していた「ART COMPLEX 1928」が貸し館でなくなり、これまでより舞台の幅が倍もある府民ホールでの開催となる。「今作は、もう一度旗揚げする勢いで取り組んでいる。誰でも楽しめる作品なのでぜひたくさんの方に足を運んでいただけたら」とステラさん。

 開演時間は18日=14時・19時、19日=14時。料金は、前売りが大人=2,500円、学生(高校生以下)=2,000円。当日は大人=2,800円、学生=2,300円。

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