京都市勧業館みやこめっせ(京都市左京区岡崎成勝寺町)で3月9日、同11日に初開催される「京都マラソン」のオープニングセレモニーとトークショーが行われた。
「京都シティハーフマラソン」の休止から2年、市民ランナーによる京都初のフルマラソンとなる。今回の京都マラソンでは、開催日がちょうど震災から1年にあたるということで「東日本大震災復興支援」「京都・日本の活性化」をメーンコンセプトに据える。総勢1万5000人のマラソン参加者の中には「被災地枠」も設け、東北の被災地から参加するランナーもいる。
マラソンコースでは、天龍寺、金閣寺、上賀茂神社など7つの世界文化遺産を含む多くの観光名所を巡る。「送り火」で有名な五山の眺望もできるなど、歴史ある京都の街を楽しめるようになっている。今回の京都マラソンでは、個人によるフルマラソンだけでなく、ペアで交代して完走を目指す「ペア駅伝」や、車いす競技なども行われる。
トークショーには、元陸上選手の朝原宣治さん、元シンクロナイズドスイミング選手の奥野史子さん、門川大作京都市長が参加。「いろいろな思いの込められたマラソン。無理せずに楽しんでほしい」と朝原さん。奥野さんは「スポーツは『する』『見る』『応援する』『支える』があってこそ。ぜひとも皆で一つになれるよう頑張ろう」と呼び掛けた。
当日のスタートは、車いす競技=8時25分~、マラソン・ペア駅伝=8時30分~。