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京都・寺町で帽子・和菓子職人がコラボ展-互いの作品を受けて制作

春をテーマにした和菓子(手前)とその和菓子をモチーフにした帽子

春をテーマにした和菓子(手前)とその和菓子をモチーフにした帽子

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 京都寺町にあるオーダー帽子店「BIZARRE(ビザール)」(京都市中京区寺町二条上法要寺町前、TEL 075-585-8022)で2月29日、帽子と和菓子のコラボ展「春うらら」が始まった。

帽子からイメージした干菓子

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 開催は同店で帽子を頼んでいた和菓子職人の青山洋子さんの個展に、同店の内田純子さんが訪れたことがきっかけ。「もの作りをする同士、お互いに作品を投げ掛け合うことで面白いことができるのでは」と思い声を掛けたという。

 店内には春をテーマにした和菓子と帽子がそれぞれ12個並ぶ。和菓子が先に作られ、そこからイメージをふくらませて5個の帽子を制作。7個は逆に、帽子のモチーフを元に青山さんが和菓子をこしらえた。

 春の花、ミモザをイメージした色の生地にミモザのワンポイントをあしらった帽子は、青山さんの得意なきんとんで表現。同店で「リスボン」と呼ぶヘアバンドのような形の帽子から作った和菓子は、裏地の色が積み重なっているように出るように調整を重ねたという。

 同店の内田亜斗武さんは「朧月夜」という銘の和菓子の、かすみ掛かった様子を表現するために普段は使わないオーガンジーの生地を帽子の外側に使った。濃淡の異なるピンクで作られたきんとんは、糸やニットの素材を変えながら表現し、手作り故にできる自然な隙間まで再現した。「作っていく中で、新しい発想や次につながりそうなものができて、とても良かった」とビザールの内田純子さん。

 店内では訪れた人が、和菓子を食べたり帽子の試着をしたりして、少し早い春の到来を楽しんでいる。期間中、コラボ和菓子の「ミモザ」(お茶とセット=500円、白ワインとセット=700円)も提供する。

 営業時間は13時~20時。3月4日まで。

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