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京都の商業施設に森?-葵モチーフの工芸作品集め「二葉葵展」

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 京都の商業施設「新風館」(京都市中京区烏丸通姉小路下ル場之町、TEL 075-213-6688)3階「トランスジャンル」で5月10日、「二葉葵展」が始まった。

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 上賀茂神社で行われていた展示の巡回展となる同企画。二葉葵展自体は2回目だが、ギャラリーで開催するのは初の試み。もっと多くの人に見てもらえる機会を作りたいと企画された。職人が集まる「京都はんなり会」「景アート」と、昨年日本ユネスコ協会連盟から「プロジェクト未来遺産」に選ばれた「葵プロジェクト」が共催する。

 上賀茂神社周辺の雰囲気を伝えるため、床には上賀茂神社から運んだ落ち葉が敷き詰められ、いたる所に植栽を施した。会場を入ってすぐの場所にテーマである葵が植えられている。作品はそれらに溶け込むように配置された。「写真を撮る人からは『どこも絵になる』と言ってもらえる」と同プロジェクトの種田成昭さん。

 会場では、陶芸やびょうぶ、染色など、京都を中心に活躍する職人の作品を展示する。「触れなければどれだけ近くで見ていただいても結構」と種田さん。「これだけ間近で多くの種類の作品を見る機会は少ないのでは」とも。

 「職人は作品だけでなく、照明など細かな部分に気を配ってこの会場を作り上げた。『お金じゃない』という心意気。そんな会場全体の雰囲気も感じてほしい」

 会場に訪れた女性は「木の中に作品があるのが面白い」と話していたほか、葵をモチーフにしたグッズを購入する人の姿も見られる。作品の販売も行う。

 開館時間は11時~18時。入場無料。5月15日まで。

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