名画に囲まれたウエディング-レンブラント「夫婦の肖像画」公開記念で

京都市美術館で公募で選ばれた二人が挙式を行った。

京都市美術館で公募で選ばれた二人が挙式を行った。

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 京都市美術館(京都市左京区岡崎円勝寺町、TEL 075-771-4107)で7月12日、公募により選ばれたカップルが結婚式を挙げた。

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 式は、8月29日まで開催される「ボストン美術館展 西洋絵画の巨匠たち」でレンブラントによる夫婦の全身肖像画が日本で初めて「カップル」で披露されることを記念して行われたもの。式を挙げたのは小寺力さん(37)と吉野ゆかりさん(28)。2人は京都旅行の計画中に偶然募集を知り応募した。幼いころから家族で美術館巡りをしていたという吉野さんにとって、美術館は「家族のきずなを深める大切な場所」という思いが強い。そのため、美術館での挙式は「夢がかなってうれしい」と顔をほころばせた。

 式は京都市美術館の正面玄関で行われた。ホールに灯籠(とうろう)の意匠の照明があるなど和洋折衷の造りの空間。この日は、梅雨の晴れ間の光が天井近くからある大きな窓から石造りの階段に注いだ。1933(昭和8)年の開館以来、挙式は今回が初めて。

 レンブラントの描いた「カップル」の肖像画の前で写真撮影が行われ、2人はカメラに向かって笑顔を見せた。吉野さんは「絵を背にすることは無いので変な感じがしたが、今は見守られているような気がする」、小寺さんは「肖像画の2人は何となく顔が似ていて理想のカップルに見える」と、それぞれ感想を述べた。

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