京都ブライトンホテル(京都市上京区新町通中立売、TEL 075-441-4411)は現在、龍谷大学の伊達ゼミの学生と共同で開発した「緑茶のシフォンケーキ」を販売している。
同ゼミ(経済学部)は昨年、京都の南山城村産のお茶だけを使った抹茶入り煎茶(せんちゃ)「雫(しずく)」を開発した。今回はそれに続くプロジェクト。当初「雫」を使った「風呂、お茶のフルコース」なども候補に挙がったが、ケーキであれば学生でも購入できる価格帯のためシフォンケーキを開発することになった。
緑茶シフォンケーキは同ゼミの男子学生3人で成る「京男スイーツ開発チーム」が中心となり開発を進めた。同学生の印象について、同ホテルの西村恵理さんは「とても真面目で、こちらから宿題を出すこともあったが、それに熱心に応えてくれた」と振り返る。同時に「スイーツ男子の存在に時代の変化を感じた」とも。
同ケーキは今月15日までの集計で、イートインとテークアウトを合わせ200個近くが売れた。「甘すぎずお茶の風味が利いている」と好評を得ている。イートインの主な客層は30~50代の女性だが、テークアウトでは20代や男性の利用もあるという。「テークアウトの商品は準備している分がほぼ毎日売り切れる」と西村さん。
これまでも京都の大学と数多くの共同開発をしている同ホテル。来月からは京都大学農学部とのコラボによる「桃を使った」スイーツの販売が始まる。「地元に密着したホテルを目指しているので、学生さんとの協働を通じて地域に貢献できれば」と西村さん。
価格は、単品=577円、セット=1,200円~、テークアウト=1,050円。今月30日まで。