プレスリリース

無料で始める産学連携支援プロジェクト 京都発スタート

リリース発行企業:文献ラボ株式会社

情報提供:

京都府(担当課:商工労働観光部 産業振興課)と文献ラボ株式会社(本社:京都市、代表取締役:夏目典明)は、画像?映像?3D?AI分野における産学連携を推進するため、企業が大学との連携を無料で始められる新プロジェクトを立ち上げました。
本プロジェクトでは、大学の論文をもとに着想した事業?技術アイデアが、企業に提示されます。そのアイデアをたたき台として、企業と文献ラボが議論を重ね、企業が取り組みたい研究開発の方向性を具体化します。そのうえで、内容に応じた研究者とのミーティング調整や、産学連携組成の支援を行います。本格的な共同研究に移行する前の、小規模な研究費用(初期費用:大学の学術指導料、研究成果有体物契約、共同研究で小規模なもの)を、本プロジェクトが負担します。
これにより、大学との連携に関心を持つ企業が、初期費用を負担することなく、大学の知見を活用した取り組みを始めることが可能になります。特に、画像?映像?3D?AI分野などの分野で、学術的な知見を取り入れたい企業を主な対象としています。
なお、本プロジェクトは、京都府産業振興課から委託を受けて、文献ラボが運営しています。




プロジェクトの背景
大学と企業が連携し、新たな価値を創出する「産学連携」は、社会課題の解決や技術革新を推進するうえで重要な取り組みです。大学にとっては、研究成果を社会に活かす機会となり、企業にとっては、自社単独では到達しにくい独創的な製品やサービスの開発、さらには将来的な競争力の向上につながります。
とはいえ、初めから大学の研究が、企業にとって明確な実現可能性や事業価値を備えているとは限りません。研究の実用性を理解するためには、一定の検証が不可欠であり、小規模な調査や共同研究などを通じた初期的な検討フェーズが求められます。この段階では、研究者との対話を重ねながら、互いの視点や目的をすり合わせていくプロセスが重要になります。
ところが、このような初期フェーズにおいても、費用や工数の負担を理由に、連携の一歩目が踏み出されないまま、構想が停滞してしまうケースも少なくありません。こうした問題を踏まえ、企業と大学の連携の初期フェーズを支援することを目的に、京都府・文献ラボは、本プロジェクトを立ち上げました。大学の研究成果をもとに構成した事業?技術アイデアを提示し、それを起点に企業と意見交換を行い、研究者とのミーティングをコーディネート。さらに、初期検討に必要な費用(大学の学術指導料、研究成果有体物契約、共同研究契約で小規模なもの)を本プロジェクトが負担し、一貫したサポートを実現します。これにより、産学連携の立ち上げを円滑にし、本格的な共同研究への移行を後押しします。

プロジェクトの流れ

プロジェクトの流れ(概要)


本プロジェクトは、以下のステップで産学連携の初期支援を行います。
- お問い合わせ(企業→文献ラボ)
専用フォーム(https://bunken-lab.com/project_kyoto2025/)より、お気軽にご連絡ください。

- たたき台となるアイデア概要のご提供(文献ラボ → 企業)京都府内の学術論文をもとに着想された事業?技術アイデアの概要、関連市場情報、研究課題の例などを、打ち合わせの「たたき台」の資料としてお送りします。
※あくまで「たたき台」であり、皆さまからの事業・技術アイデアも歓迎しております。

アイデア例(タイトル抜粋):
・ストリートビューの時系列変化を画像解析し、商業開発に活かす。
・個人・集団の感情を解析し、広告・UX/UI・商品棚・接客を改善する。
・顕著性(サリエンシー)を活用し、視線誘導型の画像を生成する。
・廃プリント基板の金銭的価値を推定する画像識別AIを開発する。
・AI×デコンボリューションで、顕微鏡の画像を鮮明に復元する。
・カオスゲーム表現を用いて、微生物ダークマターの機能解析を支援する。
・バイオミメティクス×AIマッチングで工学設計を支援する。
・画像補正×水陸両用高速ドローンで、下水道点検を効率化する。
・水中可視光通信をAIで補正し、水中ドローンを高度化する。

- ミーティング(企業 ? 文献ラボ)プロジェクトにご関心をお持ちいただいた場合、文献ラボとミーティングを実施します。ご提供したアイデアについてのご意見・ご質問に加え、「こういうアイデアを実現できないか」といった逆提案や、本プロジェクトの制度そのものに関するご相談も歓迎しています。

- 研究者の調査・調整(文献ラボ)ミーティング内容をもとに、該当分野の研究者を文献ラボが調査し、3者ミーティングを調整します。なお、初回ご提供アイデア(上述)は既に論文と紐づいており、迅速な対応が可能です。

- 大学研究者との三者ミーティング大学研究者に事業?技術アイデアを説明し、連携可能性についてコメントをいただきます。※研究者とのマッチングが難しい場合は、STEP3~STEP4のプロセスを繰り返すことも可能です。

- 試行的な検証プロジェクトの開始
大学?企業双方の合意が得られた場合、検証プロジェクト(学術指導や成果有体物契約、共同研究契約などの枠組みを通じた小規模な産学連携プロジェクト)を組成します。
このフェーズにかかる費用を、本プロジェクトが負担します(※1, ※2)。

- 本格的な共同研究への移行試行的な検証を経て、大学?企業の双方に継続的な連携意向が確認された場合、正式な共同研究契約の締結に向けた支援を行います。

※1:本プロジェクトの費用支援は、企業または大学のいずれかが京都府内に拠点を有する場合に限ります。また、複数の企業から応募をいただいた場合は、先行状況や検討内容を踏まえて、支援対象を限定させていただく場合があります。あらかじめご了承ください。
※2:本プロジェクトは、画像?映像?3D?AI関連分野に重点を置いています。ただし、これらの技術と他領域を掛け合わせた幅広いテーマ(例:画像×精密機器、VR×人材育成など)も対象としています。少しでも関心をお持ちいただけた場合は、お気軽にご相談ください。
対象企業・問い合わせ方法
対象企業:業種・規模は問いません。研究者との対話を通じて新たな価値創出を目指す企業を歓迎しています。
問い合わせ方法:専用フォーム(https://bunken-lab.com/project_kyoto2025/)より、お気軽にご連絡ください。

文献ラボ株式会社 会社概要

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