第5期(2025年度前期)の講師8名が決定し、3月10日(月)より申し込み受付を開始します。多彩な講師陣をお招きし、「語る――あなたの言葉に『いのち』を吹き込む」をテーマにお話しいただきます。
生成AIが膨大な蓄積データに基づいて、整序された「言葉」をもたらすようになるにつれ、私たちはどのようにして、かけがえのない自分の声を人に届け、こころを分かち合うために、言葉に「いのち」を吹き込めばよいのでしょうか?さまざまな分野で活躍する、8人の講師を通して、そのヒントを探ります。
公開講座「たちばな教養学校 Ukon(ウコン)」は「生きる」ことを深く味わい、人生を豊かにするための学びの場をめざして、2023年5月より開講しています。
これまで第4期までに、約700名の受講申込者がありました。Ukonの学頭・河野通和氏(編集者・読書案内人・本学客員教授)は、各授業において、学びのナビゲータを務めます。どなたでもご参加いただける公開講座です。
- 開催日時:2025年4月26日(土)~2025年8月23日(土)の期間における全8回
- 開催場所:QUESTION 7階「クリエイティブ・コモンズ」 京都市中京区河原町通御池下る下丸屋町390-2
- 定 員:各回100名(先着順)、対面
- 受 講 料:全8回一括お申し込み 15,000円、各回お申し込み 1回 2,500円
- お申し込み方法:たちばな教養学校 Ukonホームページよりお申し込みください。
- Ukon特設サイト:https://www.tachibana-u.ac.jp/ukon/index.html
【たちばな教養学校 Ukon第5期(2025年度前期)の授業概要について】
1. 全体テーマ:語る――あなたの言葉に『いのち』を吹き込む
2. 第5期授業概要について(開催日時、テーマ、講師、プロフィール)
【 プロフィール 】
(1) 高橋 源一郎(たかはし・げんいちろう):小説家
1951年、広島県尾道市生まれ。1988年、『優雅で感傷的な日本野球』で第一回三島由紀夫賞受賞。他に『日本文学盛衰史』で伊藤整文学賞、『さよならクリストファー・ロビン』で谷崎潤一郎賞を受賞。2020年4月からNHKラジオ第1、金曜日「高橋源一郎の飛ぶ教室」でパーソナリティを務める。
(2) 石井 美保(いしい・みほ):文化人類学者/京都大学人文科学研究所教授
これまでアフリカとインドで精霊祭祀などについての調査を行う。2022年以降、沖縄と台湾で戦争と家族史について調べ始める。著書に、『たまふりの人類学』(青土社)、『遠い声をさがして』(岩波書店)、『裏庭のまぼろし』(亜紀書房)など。
(3) 大竹 昭子(おおたけ・あきこ):作家
1950年東京生まれ。1980年代初頭にニューヨークに滞在、文章を書きはじめる。著書に『NY1980』『間取りと妄想』『須賀敦子の旅路』『出来事と写真』(共著)『迷走写真館へようこそ』など。「カタリココ文庫」を個人出版。故人の遺品について語り合う「遺品談話室」にも参画。
(4) 吉田 純子(よしだ・じゅんこ):朝日新聞編集委員
1971年和歌山市生まれ。東京芸術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院音楽研究科(西洋音楽史)修了。伴奏ピアニスト、音楽ライターを経て1997年朝日新聞社入社。仙台支局(警察、市政担当)、整理部、広告局広告第4部(金融担当)などを経て現在、音楽・舞踊担当編集委員。コラム「日曜に想う」を担当。
(5) 玉川 奈々福(たまがわ・ななふく):浪曲師
神奈川県横浜市生まれ。1995年、曲師(三味線弾き)として二代目玉川福太郎に入門。師匠の勧めにより浪曲も覚え、2001年浪曲初舞台。2006年、美穂子改め玉川奈々福として名披露目。第十一回伊丹十三賞受賞。著書に『浪花節で生きてみる!』編著書に『語り芸パースペクティブ』がある。
(6) 新井 高子(あらい・たかこ):詩人/埼玉大学教授
群馬県桐生市生まれ。『ミて』編集人。詩集『おしらこさま綺聞』で第6回大岡信賞を受賞。他にも、戯曲評論『唐十郎のせりふ』(吉田秀和賞)や英訳詩集『Factory Girls』など。編著『東北おんば訳 石川啄木のうた』の発展で、映画『東北おんばのうた』企画制作(YIDFF入選)。
(7) 小島 慶子(こじま・けいこ):エッセイスト/メディアパーソナリティ
オーストラリア・パース生まれ。1995年、TBSにアナウンサーとして入社。1999年に第36回ギャラクシー賞ラジオ部門DJ パーソナリティー賞受賞。2010年に独立、各種メディア出演のほか、執筆・講演活動を精力的に行う。連載、著書多数。近著に対談集『おっさん社会が生きづらい』など。
(8) 永田 和宏(ながた・かずひろ):歌人/細胞生物学者
1947年滋賀県生まれ。京都大学名誉教授および京都産業大学名誉教授。現在、JT生命誌研究館館長。日本細胞生物学会元会長。歌人として宮中歌会始詠進歌選者、宮内庁御用掛、朝日歌壇選者などをつとめる。読売文学賞、迢空賞など受賞多数。2009年 紫綬褒章、2019年 瑞宝中綬章受章。歌集16冊のほかに、『知の体力』(新潮新書)『タンパク質の一生』(岩波新書)など著書多数。
3. 学頭・河野通和(こうの・みちかず) プロフィール
1953年、岡山市生まれ。東京大学文学部ロシア語ロシア文学科卒業。1978年、中央公論社(現中央公論新社)入社。おもに雑誌編集にたずさわり、「婦人公論」「中央公論」編集長を歴任。新潮社にて季刊誌「考える人」編集長を務めた後、株式会社ほぼ日入社。「ほぼ日の学校(のちに學校)」初代学校長を務める。2022年4月より、京都橘大学客員教授。著書に『言葉はこうして生き残った』(ミシマ社)、『「考える人」は本を読む』(角川新書)がある。読書案内人・編集者として活動中。
4. お問い合わせ先
たちばな教養学校 Ukon事務局(京都橘大学 生涯教育・通信教育課)
TEL:075-574-4335
MAIL:ukon@tachibana-u.ac.jp