東映太秦映画村(京都市右京区太秦東蜂岡町)で10月4日、訪日プロモーションで訪れた中国人観光客の歓迎式が行われた。
プロモーションは日中で「Anipop Club」「あんさんぶるスターズ」といったモバイルゲームを展開する「Happy Elements」(北京)が企画したもので、3泊4日の日程で同社のゲームのキャラクターがラッピングされたレストランバスで、天橋立や伊根町の舟屋を巡る。
参加したのは同社が、旅行や新しいライフスタイルに関心の高い人で、SNSのフォロワー数などを基準に選定した中国のKOL(キーオピニオンリーダー)18人。その影響力は、中国最大のSNS「ウェイボー」で2500万、「ウィーチャット」では数千万以上のアカウントに及ぶという。利用者の旅行費用は同社が負担する。
式典では城福健陽京都府副知事が出迎え「京都は海に面していて、美しい景色や食が楽しめるが、まだ中国の方は1万人程度しか訪れていない。知られていない魅力を発信してもらえたら」とあいさつした。
レストランバスや京都丹後鉄道を運行する「WILLER」(大阪市北区)の村瀬茂高社長と翻訳デバイスili(イリー)やレンタルwi-fiサービスを展開する「ビジョン」(東京都新宿区)の佐野健一社長も新撰組や坂本竜馬の格好で一行を歓迎し、交通の面や言語でも不安の無いようにサポートしたいと話した。
Happy Elementsの頼嘉満社長によると、旅行の間、キャラクターと一緒に非日常な体験を楽しむ方法を探して見つけたのが同バスだったという。頼さんは「美しい景色が楽しめる京都の北部を楽しんでもらいつつ、『キャラクターと一緒に新しい世界の扉を開く』というブランドコンセプトをより強く感じてもらえたら」と話していた。
KOLの一人で、ウェイボーで約10万人のファンを持つ上海出身の林竹さんは「とってもすてきなバスで旅行できてうれしい。京都には来たことがあるが、北部は初めて。伊根町に行くのを楽しみにしている。SNSに旅の様子を投稿していきたい」と話していた。