日本初の根付専門美術館「京都 清宗根付館」(京都市中京区壬生賀陽御所町、TEL 075-802-7000)で2月1日、冬の一般公開が始まった。
根付は、江戸時代に印籠(いんろう)・煙草入れ・巾着などの「提げ物」を携帯する際に、その紛失や盗難を防ぐ必要から発明されたもの。「提げ物」を紐で帯につるし、もう一方の先に根付を取り付け留め具とした。精緻な彫刻が施された日本独自の美術工芸品で、国内だけでなく海外のコレクターも多い。
今回は企画展として、現代根付作家・青木光行さんの作品を特集展示する。青木さんは神仏や能舞などの人物、動物などを得意な題材とする一方で、近代的なテーマの作品作りにも取り組み、約40年間にわたり活躍を続けている。
同展では、同館所蔵の約2,300点にのぼる根付コレクションのなかから、企画展も含め約600点の根付を展示する。
開館時間は10時~17時(最終入館は16時30分まで)。入館料は、一般=1,200円、中高生=600円。冬の一般公開は今月28日まで。