京都国際マンガミュージアム(京都市中京区烏丸通御池上ル、TEL 075-254-7414)は6月20日から、企画展「はまのゆか展mamechanと絵を描こう」を開催する。
イラストレーターや絵本作家、Cartoonist(カートゥーニスト)として第一線で活躍するはまのゆかさんは、京都精華大学在学中の1999年、村上龍の「あの金で何が買えたか」でデビュー。今年で10年目となる節目の年を迎え、同大学の卒業生として4年間を過ごした京都で回顧展を開くことになった。
はまのさんの描くイラストは、鉛筆のラインと水彩絵の具で描かれたやさしいタッチが特徴で、年齢性別を問わず受け入れられている。「作品の中に描かれているような家族やカップルなど、作品を前に和やかな時間を過ごしていただければ」と同展担当の小川剛さん。
同展では、代表作である村上龍「13歳のハローワーク」、福山雅治「泣いたりしないで」のイメージクリップで使用された原画をはじめ、作家自身が色濃く反映されているキャラクター「mamechan」シリーズ、1コママンガの魅力を存分に見ることができる朝日新聞「みーつけた」シリーズなど約180点を展示する。
「やさしいタッチだが、作品の中には一貫して世の中を鋭く見つめる観察力の高さを感じる。それらの原画が180点も並ぶ機会はめったにない。第一線で活躍されているはまのさんの仕事ぶりは必見」(同)とも。
今月20日・21日には、はまのさんによるオリジナルキャラクター「mamechan(まめちゃん)」の作画実演を行うほか、27日・28日には、はまのさんと一緒に大きな紙に絵を描く体験型ワークショップを開く(各回定員20人、先着順・事前申し込み制)。「作家とたくさん接していただけるような内容にした」と小川さん。
開催時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。入場料は大人=500円、中・高校生=300円、小学生=100円。水曜休館。7月5日まで。