イタリア発祥の路上アート「マドンナーロ」、京都駅前地下街で再現

路上アート「マドンナーロ」。写真は制作途中の絵。

路上アート「マドンナーロ」。写真は制作途中の絵。

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 京都駅前地下街「ポルタ」(京都市下京区)は、ポルタプラザ広場でマドンナーロ第一人者である齋藤智輝さんを招き、路上アートの「マドンナーロ」を再現している。

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 「マドンナーロ」は、「聖母を描く人」「聖母を描く仕事」を意味するイタリア語。中世のイタリアで祭りの日に地面に聖母やその町の守護聖人の絵を描いたりしたのが、その始まりと言われている。

 フィレンツェ在住の齋藤さんは、マドンナーロで数々の受賞歴があり、地元紙にも度々取り上げられる作家。ポルタでは、今年のバレンタイン・ホワイトデー企画として齋藤さんを招き、「マドンナーロdeポルタプラーザ」を行っている。

 描く作品はボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」やミケランジェロの「ダビデ像」、レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」、ラファエロの「天使たち」など全部で15点。イタリアでは直接地面に絵を描くが、今回はタイル石材を置き、そこに描く。チョーク、パステル、クレヨンを使って描いており、手で触ると消えてしまうため、普段は絵が消えないようにビニールをかぶせている。

 同企画担当者は「原画を拡大して描くことで、絵を描いていく工程をお客様に見ていただけるのがポイント。実際に絵を描いているとたくさんの人が足を止めて齋藤さんの制作過程に見入っている」と話す。ポルタ広場の中2階のデッキからはマドンナーロの作品を一望することもできる。

 齋藤さんは2月9日から絵を描き始め、主に土曜・日曜・祝日を利用して描いている。1日1枚ずつ描きあげていき、次に絵を描くのは3月7日~9日の3日間。1枚描きあげるのに約10時間かかるという。齋藤さんが絵を描いている時間帯は10時~20時の間。

 営業時間は7時30分~22時(ファッション、お土産、バラエティ=10時~20時(金曜、土曜日は20時30分まで営業)、レストラン=7時30分~22時)、マドンナーロ展示=3月14日まで。

京都駅前地下街ポルタ齋藤智輝さんホームページ

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