大学生が京都の地域課題の解決案を提案するアワード「The Future of KYOTO AWARD」が現在、行われている。産官学のメンバーで構成する実行委員会が主催する同アワードは今回で3回目。
大賞受賞者には活動助成金賞金30万円と地元の企業や銀行などの協賛企業からのサポートを受けられる権利を贈る。これまでの受賞者は、西陣織の生地を日常的に取り込めるファッションブランドを立ち上げたり、子ども食堂を大学内で運営したりしている。
必要書類は学生が自らテーマ設定した地域課題の解決案の概要説明(約1200文字程度)と参考資料の2点。プログラムディレクターを務める京都産業大学教授の中谷真憲さんによると、前回まではSDGsや持続可能なまちづくり、京都ならではの伝統文化の継承などの公共的課題を意識した政策案や社会事業案が提案されたという。
10月下旬に書類審査で1次審査を行い、11月中旬の2次審査でプレゼンテーションと質疑応答を行い、大賞・企業賞・入賞者を決める。2次審査までに地域企業との交流会を開く予定。
中谷さんは「課題は公共政策としてでも、ビジネス的なツールで解決してもいいが、『この問題解決をしたい』『これが本当にやりたい』という思いのある人に参加してもらえたら」と話す。
1回目の事前説明会は7月12日、「Impact Hub Kyoto」(京都市上京区甲斐守町)で行う。エントリーする学生同士や過去の受賞者、行政・地域企業との交流を通じ、案をブラッシュアップする機会を提供するほか、エントリーを検討している学生の相談も受け付ける。
エントリーは9月30日まで。エントリーや事前説明会の申し込みはウェブサイトで受け付ける。