リッツカールトン京都(京都市中京区)は3月11日、開業10周年を記念したイベントを行った。
同ホテルは旧フジタホテル跡地に2014年2月にオープン。オープン10周年にちなみ、京都蒸溜所(京都市南区)のクラフトジン「季の美」とコラボしたクラフトジン「季能美(きのうび)29th Edition~平太(へいだ)~」を発表した。
同商品はミズナラの樽で2年熟成させたジンに、同ホテルと以前にもコラボしたことのある宇治茶の老舗の茶園「堀井七茗園」の玉露と碾茶(てんちゃ)、ピンクグレープフルーツやオレンジをブレンドした。
同ホテルの「ザ・バー」ヘッドバーテンダーで、コラボにも関わった浅野陽亮さんは「ミズナラの樽は香木の伽羅(きゃら)・白檀を感じる。それに同ホテルと以前にもコラボしたことのある宇治茶の老舗の茶園「堀井七名園」のお茶を使い、和を表現した」と話す。
蒸溜を担当した京都蒸溜所の遠藤光祐さんは「これまでも色んなコラボをしてきたが、カクテルにしやすい商品にしたいというお話で、ここまでディープな内容は初めてだった」と振り返った。
この日は金剛流の能楽師、山田伊純(いすみ)さんがラベルに使われた「平太」の面にちなみ平太の面を用いる「八島」の一節を披露。能の歴史や翁(おきな)、般若(はんにゃ)、小面(こおもて)紹介した。
ホテル内のバー「ザ・バー」で同商品を使ったカクテルを提供するほか、京都蒸溜所の会員制のオンラインショップでボトルを販売する。