京都駅の大階段で7月4日、光と音のアート体験展示「NAKED ART STATION KYOTO」が始まった。
「NAKED ART STATION KYOTO」は大階段に設置されたストリートピアノを弾くと体験できる作品。制作はこれまでも二条城や平安神宮のプロジェクションマッピングなどを手がけたクリエーティブプロダクション「NAKED(ネイキッド)」(東京都渋谷区)。
ピアノの88の鍵盤の組み合わせによって大階段に設置されているLEDが一つ一つ光り、ナイアガラや大きな打ち上げ花火、ススキ花火などに見えるように点灯する。音の強弱でも変化があったり、夜空も色が変化したりしていくことから、「その場限り」の光のアートがピアノを弾くことでできる仕掛け。
作品は京都市や周辺の宇治市や大津市が提携して行うリアルとバーチャルを組み合わせた「NAKED GARDEN ONE KYOTO」の第1弾。今後、二条城や上賀茂神社でもARやメタバースといったテクノロジーを駆使した作品を展開する。
この日のオープニングセレモニーには門川大作京都市長や京都に移転したばかりの文化庁の都倉俊一長官も出席。都倉長官は「古い有形無形の文化財と、京都駅のような近代的なもの、そしてNAKEDが展開するアートも含めて『これからの京都』だと思う。文化庁も一緒になって発展していきたい」とあいさつした。
最後に京都市芸術大学の信貴(しぎ)美乃里さんが、リストの「愛の夢」を演奏すると、音に合わせて大階段に大きな花火が上がった。その後、一般に開放されると、ピアノを弾いたり、アートと一緒に写真を撮ったりする人の姿が見られた。
17時から22時まで演奏できる。7月6日まで。