社会課題を解決する起業家を支援する「Impact Hub Kyoto」(京都市上京区甲斐守町、TEL 075-417-0115)で行われたランチ会に12月23日、「洛いも」メニューが登場した。
「洛いも」は「ダイショ」と呼ばれる里イモの一種で、京都府立大学が系統を選抜・保管した特別な苗から育てたものを指す。ハートの形をした大きな葉が特徴で、グリーンカーテンとして活用が期待されている。
京都市の受託事業で緑化活動の支援を行う「エコ学区サポートセンター」の山植剛さんによると「ゴーヤは苦いことから苦手という人もいるが、イモだといろんな人に食べられるのでは」と小学校の一角などで栽培されているという。
Impact Hub Kyotoでは6月から有志が洛いもの苗をプランターで栽培を始め、水やりを毎日行ったり支柱を立てたり11月末まで世話を続けた。施設の外装工事のためにプランターの位置が変わるなど困難も多かったという。12月初旬には小さいながらも洛いもを収穫した。
この日メニューに使われたのは、関係者から提供されたもの。農家で栽培され、20センチほどのもの。角切りにしたバターソテーと、すりつぶしてアンチョビで味付けをしてチーズを乗せて焼いたものの2種類を用意した。
参加者からは「すりつぶしたものと切ったもので食感が違って面白い」「粘りが強くておいしい」「しっかりした味がいい」と好評を博していた。