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京都で「挑む浮世絵 国芳から芳年へ」 作品は全て撮影可能

歌川国芳「浮世よしづ久志」(名古屋市博物館所蔵)

歌川国芳「浮世よしづ久志」(名古屋市博物館所蔵)

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 京都文化博物館(京都市中京区三条高倉)で2月26日、「挑む浮世絵 国芳から芳年へ」が始まった。

角度を変えると摺りの工夫で雨が降っているように見える

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 江戸時代の浮世絵師、歌川国芳とその弟子の一人で近年若い人を中心に人気が出ているという月岡芳年を中心に武者絵や美人画、戯画のセクションに分けて紹介する同展。また、「芳ファミリー」として、国芳の弟子たちの作品も展示する。作品は全て名古屋市美術館所蔵の「尾崎久弥コレクション」「高木繁コレクション」から選んだもので、国芳を高く評価した2人の原稿なども展示する。

 芳年と国芳の弟子の一人・芳幾が14図ずつ手掛けた「英名二十八衆句」の全点展示は見どころの一つ。誤解から生まれた悲しい結末など、物語の背景を紹介する。下からのぞき込むと強い雨が降る様子が浮き出て見える「正面摺」など技法もあわせて紹介する。「血みどろ絵」と称される残酷な描写が多いので苦手な人のために「エスケープルート」を用意した。

 同館学芸員の有賀茜さんは「武者絵の章では、国芳が始めたといわれている、3枚つづりの作品に注目。若かりし国芳と10年後の国芳の作品と比べられるようにした。作品は撮影可能なので、見比べて楽しんでもらえたら」と話す。

 開催時間は10時~18時(金曜のみ19時30分まで)。入室は閉館30分前まで。月曜休館。一般=1,400円、高校・大学生=1,100円、小・中学生=500円。4月10日まで。

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