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京都で学生無料の町家ワークスペース 「人柄を磨く」重視

「ブイ・クルーズパビリオン」の前に立つ阿久津社長

「ブイ・クルーズパビリオン」の前に立つ阿久津社長

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 学生が無料で利用できるワークスペース「IeRe(アエル)」(京都市中京区小川通古城町)がオープンし、11月17日から内覧会を始めた。運営はIT会社の「ブイ・クルーズ」(中京区)。

会議の様子

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 施設内にはスポンサーのサービスや商品、技術などを紹介するスペースを設けることから、万博の展示施設「パビリオン」になぞらえる。現在、京都市内に「町家パビリオン」2カ所と、「お寺パビリオン」が2カ所を、南丹市に「田舎パビリオン」を1一つを、それぞれ運営する。

 同社社長の阿久津泰紀さんは「技術や企業の本質がわからないまま就職して若い人が続かないということもよく聞くし、企業や自治体は自分で考える力を持った若い力を求めているが、交流の場を持てないという悩みがある。また、京都に残る町家活用に新たな選択肢を持たせたい、若者に日本の文化を感じてほしい」という思いがオープンにつながったという。

 内覧会を行ったV-CREWSPavilionは2階建ての町家。1階は作業用のカウンターテーブルのほか、スポンサーの取り組みや製品の紹介スペースに同社が手掛ける企業や提携自治体との取り組みを掲示する。この日は内覧会にあわせて同社の施設利用企業が開発中のみそ漬けのサバやサケを用意してのマーケティング調査も行った。2階は会議など会話が可能な部屋のほか、スポンサーを検討している企業が試用で商品やサービスのPRができるスペースを提供する。

 利用者が興味を持てば、自治体の課題解決や企業の商品開発などに参加できる。同社が提供するプロジェクトは単なるボランティアではなく学生の成長を促す工夫を施す。例えば琵琶湖の清掃活動に参加すると、「何をゴミとして回収するのか」「どこに捨てるのか」は学生自身が尋ねなければいけないなどのコミュニケーションが必要となる。

 阿久津さんは「注意事項をこちらから与えるのではなく、考えて動かなければ目的が達成できないようにしている。こうした機会を提供することで人柄を磨くことを積み重ね、突破力のある人や、無から有を生み出せる人を輩出していきたい」と話す。

 「京都市内を万博会場のように個性ある施設を展開したい」と今後は2022年までにあと5棟パビリオンを増やす目標という。

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