イカスミを使ったオンラインイベントが8月11日、カラスマベース(京都市中京区錦小路通室町西入ル天神山町)で行われた。主催は「京都朝げいこ」と「中村商店」(鳥取県鳥取市)。
鳥取県で水揚げされた「白いか」(剣先イカ)を紹介する取り組みとして行われた同イベント。中村商店社長の中村俊介さんが白いかのイカスミを用意し、書道家の藤井翔夢さんが墨汁とイカスミを使って文字を書いて色やにおい、書き心地を比較。オンライン会議ツール「Zoom」を利用して、夏休み中の親子らが参加した。
藤井さんは「イカスミで書いた文字は墨汁よりも黒い。すごく滑らかな書き心地で、イカスミがこんなに書きやすいとは」と驚いた様子で筆を進めていた。
藤井さんが文字を書くときのコツを伝授。参加者は「止め」や「はらい」などに気を付けながら自分の名前を練習。藤井さんは「学校ではないから、自由に伸び伸びと文字を書いてほしい。夢中になれることはとても大事」と話し、参加者に「がんばれ」と文字でエールを送っていた。
中村さんによると、新型コロナウイルス感染症の影響で飲食店などに魚が卸せずに、価格が下がるといった影響が出ているという。「今が旬の白いかは、最高級ランクに位置付けられている。ぜひ多くの人に味わってもらえたら」と話していた。