祇園にある「漢検漢字博物館・図書館(愛称=漢字ミュージアム)」(京都市東山区)が6月5日、Nintendo Switch用ゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」に展示できる素材を追加した。
ゲーム内では既存のデザインのほかに、自分でデザインした服や絵などを反映させることができる機能があり、同館以外にも美術館が所蔵作品をデータにして配布している。
同館では清水寺で揮毫(きごう)された「今年の漢字」の大書のうち「令」「安」「金」「絆」の4字を5月25日に公開したところ反響があったことから、6月5日に「輪」「新」「変」「愛」の4字を追加した。
大書は「新しい生活様式に変える」などの意味から「新」「変」を選んだほか、額縁の色合いなども考慮して選んだという。大書のデータを作成した同館の小畑奈津子さんは「ドットだと少し置く場所を変えるだけで見え方のイメージが変わるので、画数の多い『愛』などは苦労した」と振り返る。
企画を発案した同館の塩見優子さんは「『あつ森』の中でも文字は珍しい素材ではないか。英語でツイートしたところ反応もあってうれしく思っている。ぜひ和風の部屋などで使ってもらえたら」と話す。
ダウンロードは同館ホームページからできる。