京都市は4月20日、京都市バスと地下鉄の利用者の減少率を公表した。
京都府が4月16日に「特定警戒都道府県」に指定されたことなどを受け、市交通局では市バス・地下鉄の利用者を対前年度比8割に減少させることを掲げ、どの程度まで利用者数が減っているかの目安として交通局のホームページで公表することを決めた。前日までの利用者数の数値と前年度比のほか、前年度と前年度の8割減少した線グラフ、今年の数値を示す棒グラフで表示する。
地下鉄は18日(土曜)19日(日曜)に目標である8割を超え、それぞれ81.7%、83.8%となった。緊急事態宣言が全国に拡大した影響からか、前週の11日(土曜)、12日(日曜)の75.7%、78.7%からさらに、利用者が減少している。
市バスは地下鉄と同様に、18日(土曜)19日(日曜)が72.6%、75.7%と前週よりも減少し、目標の8割も視界に捉えた数値となっている。平日は通勤の影響か、8割は難しいものの、徐々に利用者が減少していることが見てとれる。
交通局では今後、市バスで京都駅と清水寺や金閣寺に行くのに便利な路線や岡崎界隈を周回する「京都岡崎ループ」などの観光路線の減便や、地下鉄で金曜の終電を30分繰り下げる「コトキンライナー」の運休なども行っていく。
同交通局営業推進室の担当者は「皆さまには自治体からの要請に従ってできる限り自粛をお願いしたい。地下鉄定期券の一部払い戻しにも応じているが、窓口で人が集まっては本末転倒になるので、5月末まで期間があるので慌てずにお越しいただきたい」と話す。