映像インスタレーション作品「日々微々」が現在、ソーシャルキッチン(京都市上京区相国寺門前町)に現在、展示されている。
作品は、暗室にパッチワークのスクリーンが掛けられ、そこに作者の
長島瑠さんが暮らしの中で見つけたものを毎日撮影した15秒の動画が次々と流れ、ときおり時折朗読が入る。1ループ30分。
長島さんは昨年1月1日に、雑草に日の光がスポットライトのように照らされて輝いている様子を撮影したことがきっかけで、日常の中にある印象的なものを毎日撮影するようになった。昨年8月に同様の展示を行い、今回は8月1日から2020年1月までの動画を使う。
「映像を投影するスクリーンは工夫している」と話す長島さん。今回はパッチワークでさまざまな白い布を縫い合わせたスクリーンを用意した。「生活の中に制作の作業が入るのも楽しかった。空の場面などでは、パッチワークの布の質感が前に出たり、街の景色ではそれが溶け込んだように見えたりするのが来場者から『面白い』と反応をもらいうれしい」と話す。
「毎日映像を撮るのも全く負担でないのでこれからも続けていきたい。電車の窓から景色を眺めるように見てもらえたら」と来場を呼び掛ける。
展示時間は14時~19時。1月18日まで。