浄土宗総本山知恩院(京都市東山区林下町)で11月1日から、ステージや法話が行われる「おてつぎフェス2019-HAND TO HAND-」が行われる。
イベントは同期間に行われる秋のライトアップの企画の一つ。国宝の「三門」の下に設けられたステージで40人の僧侶が登場する同企画。知恩院の「お坊さん」バンド「ぽくぽくすまいる」、浄土宗・天台宗僧侶でつくる「廻天坊主」がブレイクダンスを披露するほか、法佛殿ではギターや三味線・二胡や紙芝居を使った法話を行う。
寺や仏壇などにお参りして、感情が高まり、心が揺さぶられることをイメージした形容詞「ナムい」をテーマに期間内に撮影された写真を表彰するフォトコンテストも開催。インスタグラムの知恩院公式アカウントをフォローし「知恩院ナムい」のハッシュタグを付けて投稿すると応募できる。昨年は庭園を虫眼鏡で上から見た様子の写真やライトアップされた三門などが選ばれた。
同院総務部出版係編集主幹の池口龍法さんは、年々盛り上がりを見せる取り組みの背景に、2011(平成23)年の東日本大震災を挙げ、若い世代にも人とのつながりや心のよりどころを求める気持ちが高まり、宗教を再び生活の中に求めるようになったのではと指摘。「SNS全盛時代だからこそお寺というリアルな場に集まり『フェス』的な時間を過ごすことで、伝統的な法要にも参列してみたいと思ってもらえるのでは」と話す。
開催日は11月1日~4日、11月16日・17日、11月30日・12月1日。ステージは17時45分~、19時15分~、変わりダネ法話は18時30分~、20時~。