京都経済センター(京都市下京区)の大垣書店がオープンして1カ月が経過した。店舗面積は約350坪で、約15万冊を扱う。
「京都の旬」をテーマにした同店。「新しい本との出合いがあるように」と、雑誌や書籍のサイズにこだわらず、「商」「旅」「文」といったジャンルごとに陳列する。
特徴的なのが一番奥に位置する「家」の陳列。料理本や趣味に関する実用書と児童書を同じ一角に置き、家族が一つのコーナーで過ごせるように工夫する。藤作宣店長は「僕自身、娘と一緒に書店で本を買ってあげたいという思いで作った」と話す。
このほか「京」は日本や京都に関する洋書や鳩居堂の絵はがきなど雑貨なども取り扱う。「催」は貸しスペースとして写真の展示などのほか、サイン会などのイベントにも使われる。
来店者は経済センターや近隣オフィスからが多いが、観光客も1~2割と想定以上の利用があるという。コミックの取り扱いが少ないこともあり、系列店よりも客単価が高いのも特徴だという。
藤作店長は「経済センターの中の店として新たなヒントが見つけられるなどビジネスのお手伝いができれば。流行にとらわれすぎず、良いものを常に置いていきたいし、当店からも発信していくことで、お客さんと共に成長していく店になれたら」と意気込む。
営業時間は10時~23時。