一条戻橋(京都市上京区)近くで現在、河津桜のつぼみが膨らんでいる。
「戻橋」は、平安時代の陰陽師・安倍晴明が式神を橋の下に隠したとの逸話や、祇園祭「山伏山」のモデルといわれる僧「浄蔵貴所(じょうぞうきしょ)」が父親を一時的に生き返らせたとの逸話を持つ。河津桜がある戻橋の北東角は、ソメイヨシノより早く花をつけるため地元でも人気のスポットとなっている。
同所の河津桜は現在、黄緑色のガクから大きく膨らんだ濃い赤色のつぼみが重たげに下がっている。一部咲いた花も見られ、気温が上がれば一気に開花が進みそうだ。昨年は3月15日ごろに満開となった。
この日は、つぼみなど桜の様子を撮影する人の姿があったほか、信号待ちの自転車や車に乗った人らも春を告げる桜の様子を眺めていた。