京都コンサートホールで11月26日、ベネズエラの音楽教育「エル・システマ」発のボーカルグループ「ララ・ソモス(Lara Somos)」の公演が行われる。主催はエル・システマジャパン(東京都千代田区)。
同団体によると、「エル・システマ」は、ベネズエラで1970年代から始まった無償でオーケストラやコーラスに参加する場を提供することで貧困や暴力から逃れ、生きる力を子どもに身につける教育方法。世界的指揮者のグスターボ・ドゥダメルもエル・システマで学んだ一人で、その手法は現在70カ国以上で展開されているという。
視覚障害者を中心としたララ・ソモスは、障がいのある子ども向けのプログラムから生まれた。演奏は合唱と白い手袋をはめて手歌(サインマイム)で歌詞を表現する合唱の二つが一組となる「ホワイトハンドコーラス」に民族楽器の演奏が加わる。2013年にはザルツブルク音楽祭でも披露している。
公演ではボサノヴァの「イパネマの娘」や坂本九さんの「上を向いて歩こう」などを演奏する。ゲストにはベネズエラ出身のソプラノ歌手で、東京ハンドコーラスの指導も行うコロン・えりかさんを招く。
19時開演。料金は、一般=4,000円(エル・システマジャパンへの寄付付き)、小中高生=1,000円(前売りのみ)。