京都BAL(京都市中京区)で8月11日、「伝統文化に出会えるショッピング体験」をテーマにしたイベント「KYOTO PARADOX」の企画、「歌う能面プロジェクト」の展示が始まった。
能面師の宇高景子さんが制作した京都発の4ピースバンド「Homecomings」のボーカル・ギターの畳野彩加さんをモデルにした「歌う能面」の展示を行う。
展示では能面と目が合う高さに配置され、畳野さんの使用するギターと同じモデルを配置。透明なアクリルに掛けられているため面の裏側まで見ることができるよう工夫された。会場では能面が出来上がるまでの作業をまとめた動画も流す。
宇高さんは「畳野さんの髪型を彫りで表現したほか、歌を表現しようと思って、唇に貝殻のキラキラしたかけらを貼り付けたり、青が好きと聞いたので裏面に青空を描いてみた。360度見られるので、裏と表の両方が見える角度から見てほしい」と話す。
能面を見た畳野さんは「私の特徴や好みの色を反映してもらってうれしい。とても貴重で不思議な経験になった。面は角度によって表情が違うと宇高さんから聞いたので、実際にどう面が働くのか、実際にお能も見てみたい」と畳野さん。
展示は12日まで。