華道発祥の地「六角堂 法頂寺」(京都市中京区)で4月13日、夜の特別拝観が始まる。
期間中境内をライトアップするほか、華道家元池坊の次期家元の4代池坊専好さんの作品や、池坊中央研修学院の教授・三浦友馨(ゆうけい)さんに学ぶ生徒らの作品が展示する。うち6点の作品は今年が明治150年にちなみ、江戸末期~明治初期の作品を元にしている。
池の中に配した「桜一色二株砂物」は、江戸・寛永期の二代専好の作品「糸桜の立花」を参考にしている。制作を担当したのは中国やニューヨークなどインターナショナルなメンバーで、制作時は中国語や英語が飛び交ったという。メンバーの一人は「今年は桜の開花が早かったので今年2度目の桜でめでたい席にも喜ばれる『帰り花』になった。美しい紅色の花がこれから咲くのでもう一度春を感じてほしい」と話す。
期間中「いけばな資料館」で、江戸~明治時代に制作された「御厨子(ずし)図」(制作)が初公開するほか、焼失後の再建中の明治5年に作成された「元治焼失明治五年再建本堂図」を展示する。
特別拝観は18時~21時。「いけばな資料館」の開館時間は10時~18時。(14日=17時まで、16日=16時まで)。池坊会館などで同時期に開催する「春のいけばな展」(入場料=500円)の入場者のみ見学可能(入場無料)。今月16日まで。