祇園甲部歌舞練場内にある「フォーエバー現代美術館 祇園・京都」(京都市東山区祇園町)で現在、「都をどり特別展 祇園・花の宴 草間彌生・花の間展」が行われている。
京都の春の風物詩「都をどり」の特別展として同館と祇園甲部歌舞会が共催して行う同展。
草間さんの生家は長野県の種苗農家で、花は身近な存在であり、重要なモチーフの一つ。第4展示室を「花の間」として、そうした作品を中心に47点を集めた。
「百合」(1989年)や「ひまわり」(1989年)といった色鮮やかなものから、「花 XL」(1993年)などモノクロで抽象的な作品まで、べんがら色の壁に並ぶ。いずれも草間さんの特徴である「網(ネット)」やドットの表現を見ることができる。
同館の照沼諭副館長は「草間さんはカボチャのイメージが強いが花の作品もたくさんある。当館では、作品に共通する生命力やエネルギーがみなぎる力強さを、畳に座ってじっくりと見てもらえたら」と話す。
同館2階では、長年花街の写真を撮り続けている溝縁ひろしさんの写真展や、都をどりの小道具やかんざしを展示。4月からは、祇園甲部の芸妓(げいこ)や舞妓(まいこ)による京舞の披露や記念写真の撮影(有料)も行う。
開館時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。入館料は、一般=1,500円、中高生=1,000円。期間内無休。今月30日まで。