京都の半導体メーカーの「ローム」(京都市下京区)が4月1日、「半導体スマホカバー」をツイッターなどで発表した。
過去には二次元と三次元どちらに「ときめく」か計測するデバイスが開発された
デザイナーの半藤室さんとコラボして開発したカバーは、半導体をモチーフに、スマホカバーの常識を覆す「足」の付いた形状が特徴。半藤さん自らが製品を紹介する動画では、開発の経緯やデザインのこだわりを発信する。
この発表は、エイプリルフールの企画。今年2月に小澤征爾さんがテレビで「ロームは何の会社かわからない」と発言するなど、ロームが何をしている会社か知られていないことを逆手に取った。
動画に登場するデザイナーの名前「半藤」は半導体から、「室」はロームを逆から読むんだ時の「ムロ」に由来する。動画の制作では、室さん役の人が若手で、無意識に敬語が出てしまうことから「上から目線」の役になりきるのに苦労したという。
登場した半導体は実物で、スマホカバーのモデルとなった半導体は「インテリジェントパワーモジュール」と呼ばれる商品。エアコンや空気清浄機、家電など身近な製品の回路に使われており、モーターを動かす際のドライバーとなる。基板に差し込むために「足」が長く作られているという。
企画を担当した中野夢万さんは「京都の方には岡崎の『ロームシアター』やコンサートなど音楽事業が知られているが、ロームが半導体の会社であることが楽しく伝われば」と話す。