京都市学校歴史博物館(京都市下京区幸町通仏光寺下る橘町、TEL 075-344-1305)で2月3日、ジオラマの展示が始まった。
2階には子どもの生活を再現した5点のジオラマを展示。百寶堂(京都市南区)の社長が子ども時代を思い出して制作したという。学校の場面のジオラマは、教室にバケツを持って先生の横に立たされる子どもの姿が表情豊かに作られている。
3階には「さんけい」(京都市右京区)作る、かやぶき屋根の農家や、昭和30年代をイメージして作られたという、祇園祭の露天が出る京町家のジオラマも。昔懐かしい街並みの中を、京都市電や市バスが走る作品では、標識やビルの看板などもリアルに再現している。
館内入口の脇には、京都建築専門学校の学生らが制作した京都市電のミニチュアも展示する。市電は幅1メートル、長さ4メートル、高さ1.8メートル。木造作りで、中に入ることもできる。
同企画を担当した小澤瑛子さんは「当館は元開智小学校を使っているので『懐かしい』とよく言っていただけるが、ジオラマはさまざまな場面が再現されているので、『こんなことがあったな』とさらに懐かしんでもらえたら」と話す。
開館時間は9時~17時。入館料は大人=200円、小中高生=100円。水曜定休。