「ICOM京都大会準備室」(東山区)は現在、2019年9月に国立京都国際会館をメーン会場に開催する「国際博物館会議 京都大会」の準備を進めている。
1946年に発足した国際博物館会議(International Council of Museums)は、世界141の国と地域、3万7000人の博物館関係者が加盟する国際的非政府組織で、日本では現在37館、約280人が参加している。
ICOMは3年に1度、大会を開催する。パリ本部で行われた開催地投票では、聖護院八ッ橋総本店専務取締役の鈴鹿可奈子さんが、市民を代表して着物姿でPR。こうしたことが評価され、アメリカ・シンシナティに3倍近い差で京都に決定した。
京都大会でのテーマは「文化をつなぐミュージアム-伝統を未来へ-」。基調講演やパネルディスカッション、30ある委員会のセッションなどが行われる。国内から1000人、海外は2000人規模の参加を目指す。
2月からは京都の博物館 で、京都市内博物館施設連絡協議会(京博連)、京都市教育委員会などが主催する 市民向けのミュージアムウォークやナイトミュージアムなどの関連企画も開催される。
ICOM京都大会準備室主任の渡邉淳子さんは「日本の博物館は海外との接点が少なく、同時に海外に日本の素晴らしい活動があまり知られていない。京都は大学の博物館連携や、地域との取り組みが盛んに行われている。そうした活動を海外にも発信する場となり、博物館の現場で働く人にとって意義のある大会にしたい」と話す。