精巧に複製した少女マンガ「原画’(ダッシュ)展」-200点展示

11月23日より、「少女マンガの世界<原画’(ダッシュ)>京都展」を開催している。

11月23日より、「少女マンガの世界<原画’(ダッシュ)>京都展」を開催している。

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 京都国際マンガミュージアム(京都市中京区烏丸通御池上る、TEL 075-254-7414)で11月23日より、「少女マンガの世界<原画’(ダッシュ)>京都展」が始まった。

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 「原画’(ダッシュ)」とはコンピューターに原画を取り込んで作られた複製画のことで、何回も色調整が施されているため、原画特有の色合いや、赤ペンで修正された部分・テープの跡といった編集過程など、本物の原画と見分けが付かないほど精巧に複製されているのが特徴。退色の危険度が高いマンガ原画の保存と、原画破損・紛失の恐れがある展覧会といった場でマンガ原画を公開することを目的とし、漫画家で京都精華大学マンガ学部教授である竹宮惠子さんを中心に研究・開発された。

 同展は、1950~1970年代に活躍した11人の漫画家の原画’(ダッシュ)を約200点展示しており、出品作家は、「過ぎ去りし日の…」あすなひろしさん、「チャコちゃんの日記」今村洋子さん、「フイチンさん」上田としこさん、「炎のロマンス」上原きみ子さん、「スイートラーラ」北島洋子さん、「夢みる惑星」佐藤史生さん、「プチ・ラ」高橋真琴さん、「地球へ…」竹宮惠子さん、「赤いリュックサック」巴里夫さん、「ファイヤー」水野英子さん、「ガラスの城」わたなべまさこさん。会場では、原画’(ダッシュ)を展示するほか、出品作家の主なマンガ作品の単行本が約70冊並び、閲覧することができる。

 竹宮さんは「原画は印刷の際に1度しか使用されないものだが、作家の苦労や製作過程の記録が一番よく現われている。原画‘(ダッシュ)は、大変時間のかかるもので、根気と集中力が必要となるとても大変な作業だが、作家の足跡を残していくためにも今後も行っていく」と話している。12月9日は出品作家5人によるトークショーを、12月14日~16日は高橋真琴さんの作画過程を観覧できる「高橋真琴工房展」を、それぞれ開催する。

 入場料(ミュージアム入館料を含む)は、一般=1,000円、中学・高校生=500円、小学生=200円。開催時間=10時~20時(入館は19時30分まで)。水曜休館(12月31日~1月3日は休館)。2008年1月14日まで。

京都国際マンガミュージアム

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