コワーキングスペース「Impact Hub Kyoto」(京都市上京区油小路中立売西入る甲斐守町、TEL 075-417-0115)で1月24日、5市2町の食材の生産者と事業者らのマッチング商談会「Food collabo labo(フードコラボラボ)」が行われた。
イベントでは福知山市、舞鶴市、綾部市、宮津市、京丹後市、伊根町、与謝野町の生産者17団体が参加。京丹後市のスーパー「いととめ」の廣野公昭社長が、2社の商品を組み合わせたチャーハンや、あえて何も味付けをせずに野菜を出すなど試食メニューを用意した。
大工からキクラゲ農家に転向した「きくらげ農家 七夕屋」の岸本功一さんは「京丹後市でキクラゲを作っていること、キクラゲの使い方を広めていきたい」と話すほか、「自然耕房あおき」の青木美恵さんは、「飲食店の方から『こんな野菜を探していたけれど、生産者とどう会えばいいのかわからなかった』という声が多かった。実際に食べてもらい、薬品を使わずに、自然に育てたおいしさをわかってもらえる人に届けられるのがうれしい」と話す。
イベントに参加した輸入食品を扱う企業担当者からは、発酵させた黒ニンニク「フルーツガーリック」を扱う早川玄氣さんに「これはうちで扱っている商材ともコラボができそう。面白い食材」と話し、味や香りを確かめ、製法や扱いについて熱心に聞き入っていた。
丸塩鮮魚(綾部市)の塩見秀幸社長は、この日イタリアンレストランや居酒屋など数件と成約した。「うちは水産仲買人なので、舞鶴で水揚げされた魚を希望があった商品をその日の内に届けられるのが強み。明日から早速届ける予定」と成果に笑顔を見せていた。