京都シネマ(京都市下京区水銀屋町)で12月23日、京都市営地下鉄のPRキャラクター太秦萌(うずまさもえ)を主人公に描いたアニメ「地下鉄に乗るっ」を上映する。制作は魚雷映蔵(東京都)。
キャラクター原案は2011年に地下鉄の若手職員が作る有志の増客チームの家族が手掛けたもので、2014年にデザインをイラストレーターの賀茂川さんがリファイン。これが話題となり、ライトノベルやアニメCM化された。
2016年に同社が100万円を目標にクラウドファンディングでアニメ化制作費の支援を呼び掛けると、目標額の10倍となる1000万円を超える支援金が集まった。作品は今年5月の「地下鉄の日」でデモ版が発表され、8月には東京、9月には京都国際マンガアニメフェア(愛称=「京まふ」)で上映された。一般映画館での上映は今回が初となる。
魚雷映蔵社長の佐野リヨウタさんは「これまでの過程をずっと見守ってもらっているキャラクター。アニメならではの喜怒哀楽の部分や、キャラクターの掘り下げができたため、アニメを見てポスターを見るとより彼らが身近に感じられるのでは」と話す。
地下鉄の1日乗車券を提示した人にポスターなどの記念品を各日先着30人に進呈するほかロビーで原画と等身大パネルの展示を行う。
12月26日・29日には声優の長谷川奈々さん(太秦萌役)、塚田悠衣(松賀咲役)、谷掛未森さん(小野ミサ役)らのトークショーが行われる。
上映時間は前半(12月23日~29日)=21時15分、後半(12月30日、1月2日~5日)=20時30分。料金は500円。