老舗の紙器メーカー「マルシゲ紙器」(京都市山科区)が運営する「&PAPERS」(アンドペーパーズ、京都市下京区五条通高倉角堺町)で12月14日、ボックスリメークのワークショップが行われた。
参加者は持参した紙箱を採寸し、貼り箱と紙のショップ「BOX&NEEDLE」で2種類の紙を選択した。紙は国内だけでなくアメリカやイタリア、ネパールなどさまざまな国でデザイン・生産されたものがあり、参加者は色味や柄に悩みながら選んだ。
次に箱の四隅を切って開いたものを型にして、貼りつける紙を製図して切り出した。展開図を作る「包み」と、四辺を一気に巻くように貼り付ける「巻き」と呼ばれる2つの手法を使った。最後に、ブタの骨や皮から作られるニカワを使って箱と紙を貼り合わせ、箱を組み立てて完成させた。
講師の大西景子さんは「水分が少なくコラーゲンを多く含んだニカワを使うので、接着剤より紙がブヨブヨしにくい上、湿気にも強い。箱は小物入れやインテリアにも使える」と話す。
参加女性の一人は「ニカワの扱いや箱に紙を貼り合わせる順など難しい部分もあったが、ローマに住んでいたころ気に入った紙を集めていたので、それを使って家でも作りたい」と話していた。