京都市は12月1日、食品ロスを削減する取り組みの一環として「30・10運動」の啓発活動を河原町三条エリアの街頭と飲食店で行った。
同運動は宴会が始まった30分は席を立たず、終了前の10分は自席に戻って料理を楽しむことを実践する取り組み。昨年実験的に、幹事が声掛けをした場合としない場合を比較したところ、食べ残しの量が約4分の1まで減少した。
これを踏まえ今年は、忘年会や新年会など宴会が多くなる12~1月の年末年始を除く金曜ごとに該当や飲食店で啓発活動を行う。
当日は木屋町など繁華街に近い三条京阪や三条河原町の交差点でチラシやクリアファイルなどを「宴会の食べ残しゼロのキャンペーンをしています」と声を掛けながら配布した。
その後、お好み焼きの「花たぬき」(中京区)や、串焼き店の「つじや」(下京区)でもチラシなどを配布して「30・10運動」を紹介した。
花たぬきで食事をしていた女子学生2人組は「2人だと食べ残しはほとんどないが、ゼミの食べ放題のビアガーデンだと注文しすぎて食べ残しがたくさん出ていた」と話す。
つじやで宴会を始めるグループでは「最後に余ったときは『誰か食べへんか』と言うようにしている」と話していた。