錦市場の側にある銭湯「錦湯」(京都市中京区堺町通錦小路下ル八百屋町、TEL 075-221-6479)で10月30日、外国人を対象に開く映像イベント「Furo Film Festival(フロフィルムフェスティバル)」が行われる。
1927(昭和2)年に創業した錦湯の浴室を会場に、日本文化をテーマにした短編作品を上映する同イベント。同志社大学グローバル・コミュニケーション学部の学生で作る同実行委員会が海外の人に「日本をどう知ってもらうか」をテーマに、授業の一環として企画した。
映像学部や映像制作サークルなどから集まった作品から同委員長の野田アンナさんらが中心に「日本らしい」5作品を選出。海外からの旅行者や留学生でも意味が通じるよう英語と中国語の字幕を付けて上映する。上映後はアンケートで1番人気の作品を決めるほか、映画を通じて日本をどう感じたのかといった感想も集める予定。
野田さんは「大分県の別府で撮影された『BEPPU』に出てくる温泉などは、まさに日本の文化が凝縮していると感じた。『おるすばんの味。』は親子の目に見えない形の絆や愛情を描いた作品で、照れてしまって愛情表現が苦手な日本人らしさが出ていた。日本人が選んだ日本の映像に対して、海外の人がどのように感じるのか興味深い」と話す。
野田さんは「イベントは海外の人だけでなく、日本人の参加も歓迎している。国籍の違いを超えて皆さんに満足してもらえるように準備を頑張りたい」と意気込む。
来場者にはオリジナルの日本酒カクテルを進呈する。
開催時間は16時~18時(出入り自由)。参加無料。申し込みはホームページのフォームで受け付ける。