「漢検漢字博物館・図書館(漢字ミュージアム)」(京都市東山区祇園町南側、TEL 075-757-8686)で10月18日、多言語対応音声ガイドの貸し出し体験会が行われた。
20台を用意する音声ガイド機器はスマートフォン型で、展示に対応する番号を押すと解説がイヤホンから流れる。解説中は展示エリアの写真を表示するほか、常設展の全てとなる47項目を英語、中国語、韓国語の3カ国語で解説する。連続再生すると約25分で全ての解説を行う。
同館の利用者は日本人がほとんどだが、近年は日本語を学ぶ留学生の利用も増えてきたという。外国語対応ができるスタッフもいるが常駐しているわけではなく、多言語対応が十分とは言えなかったことから導入を決めた。
この日J国際学院(大阪市西区)の校外学習で来館した中国・西安出身の蒙一鳴さんは、日本で文化に携わる仕事をしたいと今月2日に来日。「今年の漢字」の解説を聞き、「解説が無いと半分程度しか分からないが、解説があるとわかりやすくて便利だと思う」と話していた。
同館広報担当の岩橋恭子さんは「言語の壁によって入館をためらうことのないようにして、日本の漢字文化を理解してもらいたいと導入した。今後は台数も増やし、対応言語も5~7カ国語に増やしたい」と話す。
貸し出しは10月21日から。貸出料金は1台500円。