京都・大覚寺(旧嵯峨御所大覚寺門跡・京都市右京区)で10月5日、漫画「ワンピース」のアート展が始まるのを前に、プレスレビューが行われた。
集英社(東京都千代田区)と京都市など14団体で作る「京都麦わら道中記推進委員会」では同日から、京都各地と「ワンピース」の登場キャラクターを結び付けたイベントを展開。同展は目玉企画に位置づけている。
展示は、作者の尾田栄一郎さんがキャラクターデザインと監修を務めた新作ストーリー「魔獣と姫と誓いの花」を発表する。日本画や絵巻物、錦絵の作品38点を展示するほか、2つ合わせて広さ800平方メートル同作史上最大のサイズの石絵を展示する。
作品の菊姫にちなみ、タレントの岡田結実さんが十二単(ひとえ)姿で登場。中野博之編集長は「ワンピースの世界から出てきたようによく似合っている」とほめた。
大覚寺執行長の伊勢俊雄さんは「当寺を開いた嵯峨天皇はこの地に文化人や芸術家を招き新しいことをした人。嵯峨美術大学にもマンガを学ぶ学科がある。世界中の人に見に来てもらえたら」と話した。
岡田さんは「和の部分とワンピースの熱い気持ちが絡み合って、すばらしいものがたくさんあるので来てほしい」。中野編集長は「想像以上の出来栄え。ストーリーのラストには衝撃を受けたし、最後に展示した尾田先生の描き下しの作品も注目してもらえたら」と来場を呼び掛けた。
開催時間は9時~17時。拝観料は大人=500円、小中高校生=300円。10月22日まで。