四条烏丸にある商業施設「COCON烏丸」(京都市下京区烏丸通四条下る水銀屋町)で9月29日、期間限定の日本酒バー「京都伏見SAKEZO'S BAR」が始まった。主催は伏見酒造組合。
伏見の17蔵が参加し、1杯(約90ミリリットル)350円から楽しめる同イベント。日本酒は冷や燗、期間と数量を限定した「限定酒」13銘柄(450~700円)のほか、3種類が楽しめる「利き酒セット」(500円)も用意。
火曜と木曜は蔵元と直接話せる「蔵元デー」を設定するほか、今年は京都のおいしいものや伝統産業を打ち出した新たな取り組みをスタート。その一つが、錦市場とのコラボだ。「枡悟(ますご)」の漬物や、「田中鶏卵」のだし巻きなど毎日錦市場の商品が日替わりで届けられる。価格は、3品=800円、5品=1,200円、7品=1,600円。土曜・日曜は「京都伏見SAKEZO'S MARCHE!」と題し、京都府内で生産された「へしこ」やスルメイカの一夜干し、ゆばや燻製チーズなどを販売。
今年から新たに、バーで扱う銘柄を全てそろえる併設酒店を開設。気に入ったお酒をその場で持ち帰れるようにする。ジェイアール京都伊勢丹や大丸京都店で扱う。このほか、京都の伝統産業を若手が盛り上げる取り組み「KYO-MONO is COOL!」の一環で、京焼・清水焼の若手作家が作るおちょこも販売する。
この日は同組合の増田徳兵衛理事長が「取り組みを始めたころは思ってもいなかったが、1年を通じていろいろなところでイベントができるようになった。インバウンドも含めて伏見にも足を伸ばして来てもらえるようにしたい」とあいさつ。京都市長も「日本酒が厳しい時期にも挑戦を進めてきたからこそ京都市の『日本酒で乾杯条例』にもつながった。次は、日本酒に合わせる和食も広がれば」とあいさつし、「弥栄(いやさか)」と乾杯の音頭を取った。
期間内は10月1日の「日本酒の日」に全国一斉日本酒で乾杯企画が行われ、日本酒が振る舞われる。10月11日は伏見で利き酒師の資格を持つ芸人「シャンプーハット」のてつじさんと、日本酒をプロデュースするほどの日本酒好きの福本愛菜さんの日本酒会(料金=3,000円、40人限定・要事前予約)も行われる。同13日~15日は京都国際映画祭の会場にSAKEZO'S Barが限定オープンする。
開催時間は、月曜~土曜=17時~22時、日曜・祝日=15時~20時。12月10日まで。