祇園祭・前祭(さきまつり)の山鉾(やまほこ)建てが7月10日、始まった。
祇園祭で露払いの役割を果たす山鉾を組み立てる「山鉾建て」。この日は、午前中から作事方(さくじかた)によって、各町内に保管されている部材を出し組み立てる作業が行われた。
釘を使わずに縄で部材を組み合わせる「縄がらみ」の作業も見られた。蒸し暑い中、2人一組になって、縄を渡しながら木槌で縄の調子を整えながら独特の形を作っていた。山や鉾には前懸けや胴懸け、見送りが掛けられるため、縄絡みの構造が見られるのはこの時期だけとなる。
大型の鉾は翌日にも引き起こされ、12日又は13日に曳(ひ)き初めが行われる。