祇園祭で多くの山や鉾(ほこ)が建つ四条烏丸周辺で、連日「二階囃子(にかいばやし)」が響いている。
二階囃子は、7月1日または2日に各山鉾で行われる「吉符入(きっぷいり)」神事の後に行われる囃子稽古で、鉾や山を建てたときに、出入り口が会所の2階になることから呼び名がついたといわれる。
各山鉾では、幕を張ったり、会所に出入りする階段を設営したり、ちょうちんを下げるなど準備を整え、囃子方もそろいの浴衣を着て、本番さながらの雰囲気で演奏する。
7月3日夜には、菊水鉾や函谷鉾などから鉦(かね)、太鼓、笛の音や「そうれ」といった掛け声が通りまで聞こえていた。囃子は巡行のほか、巡行前日の日和神楽、町内によっては宵山の期間中も演奏される。