二条城から堀川中立売の「堀川第一橋」までの堀川東岸沿いで現在、八重桜が満開の見頃を迎えている。
堀川は、平安京造営時に運河として整備された人工河川で、農業用水や友禅流しにも使われていたといい、昭和30年代ごろは浸水対策事業で水源が断たれ、雨天時の放水路機能を担っていた。京都市では1997年度から堀川水辺環境整備事業の取り組みを始め、2012年に琵琶湖疏水文線から通水して現在の水の流れる河川となった。
同エリアは現在、ソメイヨシノが散り、葉桜となっているのに対し、八重桜の並木は、重たげな花弁が満開となっており、川岸で犬を散歩させる人や、桜の写真を撮影する人、ベンチで花を見ながら休憩する散歩中の夫婦など、通行人らの目を楽しませている。