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上賀茂神社で「葵使」が出発 フタバアオイを徳川家に届ける行事を再現

上賀茂神社を出発する葵使(あおいつかい)

上賀茂神社を出発する葵使(あおいつかい)

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 賀茂別雷神社(上賀茂神社・京都市北区)で3月26日、葵使(あおいつかい)が出発した。

今年の葵は小さ目

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 葵使は上賀茂神社から三つ葉葵が家紋の徳川家に、同社のフタバアオイを届ける使者。1610(慶長15)年に始まり、大政奉還まで行われていたという。2007年から同社とNPO法人葵プロジェクトが中心となり、毎年葵使の再現を行っている。

 この日は同社の青年会や京都静岡県人会、地元の小学生らが本殿を参拝した後、馬場殿で道中安全祈願祭が行われた。葵使は、受け取ったフタバアオイを持ち、上賀茂小学校おやじの会や同プロジェクトを支援するNTT西日本の代表者への引き継ぎ式が行われる京都コンサートホールまで練り歩いた。

 引き継ぎ式で田中宮司は「同社に残る1万4000点ほどの資料の一部を調べて始めた葵使が静岡の方にもとても喜んでいただいた。こうして今年も葵使が出発できることを嬉しく思う」とあいさつ。静岡市長の祝電も披露された。この後、大政奉還150周年にちなんだ出発式のために二条城を目指した。

 葵使となった上賀茂ジュニアーズの4年生と5年生のメンバーは「葵の鉢は重かった」、「こんな形で静岡と京都が交流できるのがすごい」、「葵が無事に届けば」と話していた。

 フタバアオイはNTT西日本の担当者から静岡に運ばれ、4月1日に駿府城公園(静岡市)を中心にで行われる「静岡まつり」の葵使歓迎式などで受け渡された後、葵小学校で栽培。5月の葵祭で使われるという。

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