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京都・晴明神社で162年ぶり、二の鳥居社号額復元 「最後の陰陽頭」の揮毫

新調された社号額

新調された社号額

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 晴明神社(京都市上京区堀川通一条上る)で3月22日、二の鳥居の社号額が新調され、設置奉告祭が営まれた。

本殿に掲げられている以前の社号額

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 平安時代の陰陽師(おんみょうじ)、安倍晴明を祭る同神社ではこれまで、安倍晴明の直系子孫で「最後の陰陽頭」にあたる土御門晴雄(つちみかどはれたけ)が揮毫(きごう)したという「晴明社」の社号額を掲げていたが、「晴明神社」と称するようになったことから1978(昭和53)年に額を掛け替え、「晴明社」の社号額は本殿に掲げていた。

 3年ほど前から土御門晴雄の揮毫を印にした御朱印を授けていることや、かつての社号額を見てもらいたいという思いから、文化財修復を手掛ける「さわの道玄」(京都市中京区)に新しい社号額の製作を依頼。寸法や素材なども本殿に掲げる社号額が作られた当時と同様に仕上げ、162年ぶりの復元となった。

 拭き漆を施したケヤキ材の額は幅約60センチ、高さ101センチ。ふちや枠、文字は金ぱくを押し、周りを緑青(ろくしょう)で彩る。上下左右には「晴明桔梗(五芒星・ごぼうせい)」の金具を取り付ける。この日、本殿では奉告祭が行われ、清祓(きよはら)いの後、新しい社号額の除幕を行った。

 同神社宮司の山口琢也さんは 「社号の揮毫は土御門家にまつわるもので当社に唯一残っているといっていいもの。金ぱくや鮮やかな色で派手で立派な社号額は、製作時の張り切っていた思いを感じさせる」と話す。

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