京都府立植物園(左京区下鴨半木町、TEL 075-701-0141)で1月13日、翌日に迫ったセンター試験を受ける受験生にとって縁起の良い樹木が見つかった。
今の時期に葉が「落ちない」のはクスノキ科のヤマコウバシ。周辺の落葉樹はすっかり葉落ちが進み、枝が見えているものの、ヤマコウバシの木には茶色の葉が残っている。しっかり葉が付いているようで幹を揺すっても葉は落ちなかった。
関東以西の山に広く分布している樹木で、5メートルほどの高さになる。園内にも数本植えられており、この時期は葉が落ちていないため見つけやすい。春になると落葉するという。
園内の桜のエリアでは早咲きの桜も花を咲かせており、「四季桜」「十月桜」といった種類の桜が見頃を迎えているほか、河津桜も花芽を膨らませるなど春に向けて着々と準備が進む様子が見られる。
同園技術課樹木係の山本和喜さんは「明日はセンター試験だが、ヤマコウバシが葉を落とさず桜が花を咲かせていて縁起がいい。明日は寒さに負けず頑張ってもらいたい」と笑顔を見せる。
開園時間は9時~17時(入園は16時まで)。