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京都市とスタバのエコアクションプロジェクト、集大成企画 1200人が参加

「エコランツーリズム」を完走した参加者ら

「エコランツーリズム」を完走した参加者ら

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 京エコロジーセンター(京都市伏見区)で10月16日、「京都発のエコアクション」を発信する「YES, WE DO KYOTO DAY!」が行われた。主催は京都市とスターバックスジャパン。

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 同プロジェクトでは、京都議定書の締結地である京都から楽しみながら参加できるエコなアイデアを考えるおよそ100人が参加。ファシリテーターに元greenz.jpの兼松佳宏さん、obaqe(オバケ)のクリエーティブディレクターの松倉早星(すばる)さん、京都大学の伊勢武史さんを交えて科学的な裏付けも踏まえた企画を選んだ。

 参加者が考えたエコの切り口は多岐にわたる。グンゼスポーツのインストラクターの小川友里さんは史跡や旧跡が多い京都を走って楽しむことを提案。今回が初開催となった「エコランツーリズム」では、乃木神社や明治天皇陵、藤森神社などを走って巡った。自転車で史跡を案内する案を出していた森川紘司さんがガイドを担当した。好天の下、神社を参拝したり、名水を試したりしながらおよそ8キロのコースを楽しんだ。

 「外来種いけばな」は華道池坊のスタッフが発案し、伊勢さんの協力で実現。当日は伊勢さんが、外来種の歴史や在来種との関係を紹介した後、会場そばの空き地からコスモスの花やヨウシュヤマゴボウの実といった草花を摘み、生け花に挑戦した。会場には前回の生け花作品の写真も展示された。

 スターバックスの店長らでつくるチームも「スリーブ」と呼ばれる紙製の使い捨ての持ち手の代わりに風呂敷で包む「ORIGAMI SREEVE(折り紙スリーブ)」ワークショップを開催。老舗の風呂敷店「唐草屋」(下京区)が協力し、バッグやペットボトルの包み方を紹介した。

 「スターバックスから何かを無くす」ことで「無いということを楽しめる」というメッセージを発信する「Nothing is Charming」は建築を学ぶ学生が発案。イベントでは日没後の屋外で、太陽光を蓄電してするスフェラパワー社(中京区)のランタンの明かりを囲んでドリンクを楽しんだ。

 同日に行われたトークセッションでは兼松さんら、オブザーバー陣が取り組みを振り返り、松倉さんは「エコが面白いことに気づかされた」と話すと、兼松さんは「全てのイベントに企業の協力をもらった。新しい枠組みが一つできれば」と今後の展開に期待を寄せた。伊勢さんは「こうした取り組みを継続するには、楽しむことがやはり大事になってくる」と1年近くにわたって続いたプロジェクトを振り返った。

 同社広報担当の田中有紀さんは「この日は1200人を越える人に『京都らしいエコ』を体験していただいた。プロジェクトとしては区切りとなるが、京都のスターバックスの店舗では、『折り紙スリーブ』や『Nothing is charming』といった取り組みを続けるので参加してもらえたら」と呼び掛ける。

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