日替わりで「一日店長」が企画を行う店「魔法にかかったロバ」(上京区一条通御前西入ル西町、TEL 075-463-6866)で8月4日、「弘前ねぷた祭り酒場」が行われる。
同祭は、青森県津軽地方の祭りで、闇夜を「扇ねぷた」や「組ねぷた」と呼ばれる巨大な灯籠が練り歩く。眠気や怠け心を流す「眠り流し」という行事から生まれたといわれている。
一日店長を務めるのは、母のお腹の中にいたころから「盛夏ねぷた」に参加し、「文化祭でねぷたが作れる」という理由で弘前高校を選んだほどの「ねぷた大好き」な外崎(とのさき)佑実さん。2005年に京都に来て10年が過ぎ、祭り好きを増やすために何かしたいという思いを同店で明かしたところ「やってみたらいいよ」と勧められ、初開催となった。
当日は郷土料理の一つ、ホタテの入った「貝焼きみそ」(500円)や、ホタテの炊き込みご飯(味噌汁付き、500円)、地元の万能調味料「源たれ」を使った砂肝のしょうゆ漬け(400円)などのフードを提供。青森の日本酒(3種類・各700円)と弘前産リンゴを100パーセント使ったアップルシードル(全4種類・600円~)、りんごジュース(全2種類、各500円)など地元のメニューをそろえる。途中、20時と22時に祭りの会場からビデオ通話アプリを使い、ねぷたや熱気のこもった掛け声が響く会場の様子が楽しめる。
「弘前を五感で楽しんでもらいたい」と、白神の原生林をイメージさせる、強く爽やかな香りが特徴の「青森ヒバ」のじゃっぱ(切れ端)を用意するほか、ねぷた絵師の田中五郎さんのねぷた絵や、青森の本やフリーペーパーなどで会場を盛り上げる。
外崎さんは「弘前までの距離は遠いが、京都に居ながら弘前の良さが伝えられたら。けっぱるはんで、来てけへのー(頑張るので来てね)」と津軽弁で来店を呼び掛ける。
営業時間は18時~24時。